手間を手間と
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21時ころ、地下鉄から実家までの道のりを歩いていた。すると、途中に点々と、雪灯があった。
こういった素朴で可愛らしいものがいつでも好きだ。雪や氷で作った高度な彫刻よりも、自分の気持ちの中にすんなり入ってくる時もある。
表現の難しいのは、手間かけた時、それをすべて反映させてしまっても、それがプラスにならない場合があること。
手間をかけた分、その「証拠」として組成物に反映させたい気持ちはわかる。でも、足し算が必ずしも有効にならないのが、制作することの難しさ。手間はかけないといけない。でも、その手間から、必要なもの、不必要なものをうまく選択して、よく選んで反映させる。良質なシンプルな表現の裏には、それを支える沢山の手間が隠されている。そんな表現をしたいものです。