捨てよう。
「捨てる!」技術
この本、実家にあったのをかなり前に読んだ。そして、今年の夏休みを利用して自宅の整理をしようと思った時に、また読んでみた。サラリと読める本である。
ネットでの評価を読むと、賛否両論で興味深い。「賛」としては、これほど思いっきって捨てろ!捨てろ!と言い切ってくれたところが、捨てることに躊躇していた人に捨てるチャンスを与えたくれたことが、嬉しいらしい。
「否」の部分でいうと、本書はひたすらただ単に捨てることを主張しているだけで、捨てるためのノウハウが紹介されている訳ではないので、実用書として価値が低いし、捨てたらいいが、後から後悔してしまった場合に対する予防策もフォローも示されてないということ。
僕はどちらの意見も正しいと思う。結局、捨てるというのは非常に個人的な問題であって、その基準を一般論で示すのはかなり難しい。だから、人によってこの本に対する感じ方は違うのだろう。
思い出のある品物をを大事にする人もいるけど、僕のようにそういったものにほとんど興味もない人間もいる。また、仕事上、過去の記録がとても大事な人もいるけど、そうでもない人もいる。僕はそうでもないタイプ。
夏休み明け、かなりのゴミを出した。僕としては気持ち良い。なにがいいかというと、自分持ち物が頭でほぼ全部把握できたことである。もちろん、ひとつひとつの名前が憶えてはいないけど、ある場所は今がはすぐわかる。このスッキリ感が僕には心地よい。