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11.10.29-11.23札幌ビエンナーレ・プレ企画「表現するファノン−サブカルチャーの表象たち」 

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▲初日のレセプションの様子。<写真中央>カジタシノブ(チーフキュレーター)。<同左>展示室に設置された「近未来メイドカフェ」の店長 うさぎ。

SubCulture Sapporo 
札幌から伝える、ある「事象」。

 サブカルチャーとは何なのか? 
   その「匂い」を伝える展示が札幌におこなわれる。



 幌で国際美術展を行いたい!そんな想いの有志が集まった 札幌ビエンナーレ・プレ実行委員会。その第一弾企画である今年4月道立近代美術館での「美術館が消える9日間」に続いて、第二弾企画が札幌芸術の森にて「表現するファノン−サブカルチャーの表象たち」が開催された。 

 サブカルチャーとは「ある社会の正統的・伝統的な文化に対しその社会の一部を担い手とする文化。それは例えば大衆文化、都市文化、若者文化といったものである」といわれるwikipedeiaより)。

 もともと伝統からはずれた、ちいさな動きであったがサブカルチャー。しかし、現在では短くない歴史を積み重ねてきた。さらにはインターネット等のマルチメディア等の発達や普及によって、その勢いはちいさなワクに収まらなくなった。伝統文化から、ビジネスシーン、そして日常生活まで影響や融合を及ぼす勢いが感じられる。

 識者でさえ今、サブカルチャーという定義については答えを出せない状況だろう。本展示も決して、その答えを出したものではないが、その「匂い」は確実に伝えられる内容になっている。「その匂い」=「その感性」を感じることがなにより大切なのだ。レセプションでの大平委員長の挨拶文の披露でもあった「脳で感じる」ことなのである。

 サブカルチャーは僕たちの身の回りにフワフワと存在している。しかし、それを意識するにはキッカケが必要だ。本展示にはその「表象」を感じることができるに違いない。その体験は同時に、今の時代を感じることだともいえる。

この展示を観た後は、日常が少し変って見えてくるだろう。
「ああ、あれはこれなのか」と…身体で感じるサブカルチャーのイメージ。ぜひ、足を運んで欲しい。

Shinichi Ishikawa / NUMERO DEUX

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2011.10.29-11.23

札幌ビエンナーレ・プレ企画「表現するファノン−サブカルチャーの表象たち」
会   場:札幌芸術の森 
開館時間: 9:45〜17:00(入場は16:30まで)
月曜休館、ただし10月31日は開館
入場料:前売一般800円(当日1,000円)、高大生500円(当日600円)、小中生無料
チケット販売:道新プレイガイド、大丸プレイガイド
http://www.sapporo-biennale.jp/

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MAGNET32発行 特集「心の晴れる3つのシーン」with Chima

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MAGNET32号
仕様:A5サイズ/オールカラー20ページ
2011年10月下旬配布予定

特集:「心の晴れる3つのシーン」
Chimaとめぐる札幌。自然、モノ、カフェ。

 

目 次
Spole 特集
Chima in 札幌芸術の森、AGRA家具企画、ブラウンブックスカフェ

Npole 小特集

Chimaのイメージ。cuka(laufen), 森下勇介(Addiction)他

 


 

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映画コラム「マルドゥック・スクランブル 燃焼」

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「マルドゥック・スクランブル 燃焼」
FilmReview

スガイにて鑑賞。冲方丁によるSF小説のアニメーション化作品である。OVAなんだけどリリースごとに全国の上映も行っている。3部作の今回は2作目。僕にはまったく馴染みのない作家なんだけど1作がおもしろかったので、今回の2作目も観ることにした。今回までに小説読んでおこうかな…と思いながら結局未読。でも、そのほうがアニメをより楽しめるでしょう、と自分に言い訳をする。

映画が始まる。前作ラストは絶対絶命状態のような感じだっのでワクワクする。そのあたりの展開は結構アッサリだが、十分に惹きつけるオープニングだった。ガッカリ感はない。イントロで緊迫感をみせてくれた。

昨年観た1作目は導入部。なので、世界観の説明、主人公の誕生、ラストあたりで主人公の目的がハッキリしてきて本格スタートというところだった。本作からラスト3作目のイントロという感じである。そのためか、今回は1作目より静的なシーンが多い。そこは意識的なことだと思う。アクションシーンは大好きだけど、あればいいというモノでもない。アクションにはカルシタスはあるけど物語の深さを出すのが難しい。来るべきラストシーン(当然、アクションを内包した)のための本本作を静的シーン中心の構成にしたのはいい決断だと思うし、成功していると思う。

本作前半は、主人公再生のもととなった「楽園」の描写があり、そこで少年的キャラやイルカとのやりとりは、外の街のなんともウサン臭い雰囲気とは美しく対象的で1作目との違いが出ているし、作品の世界観をあれこれ考えるにも意味深だともいえる。後半はは再び「カジノ」という胡散臭いイメージの象徴のようなところに場面は変わり、そこは大きな意味で主人公の「勝負」な場所となる。

そこで主人公は学ぶ、そして成長していく。そういう意味で「楽園」と「カジノ」というコントラストの中、ドラマ中心の構成は効果的となっている。女性ディーラーとのやりとりなんで、さりげない内容だけど、なかなか暗示的に魅せてくれるとは思う。

それにしても、この作者にはウィリアム・ギブスンあたりのオリジナルのサイバーパンクに対する「愛着」を観るごとに感じる。ギブスン好きの人にはぜひ観ていただきたい。これはオマージュとかではなくてもっと基本的な作者に身についた「愛着」だと思うのだ。

最後にちよっと、難点と感じたところを。僕は原作を読んでないで、今後の展開はわからない。本作は人間性のない娼婦として生きてきた主人公の少女。驚異的な力を持っていながら「有用性を証明しないと存在できない」という生物兵器。このふたつが、手をとりあって、自己のアインディンティを確立する物語、で終わるならら、ちょっと優等生的すぎる話かなぁと思った次第です。

それにしても、静から動へ展開しそうな次作も期待。
DVDもあるけど、劇場で楽しみたい。そのためにも小説も読まないでおこう。


本作の予告は以下から。
http://www.youtube.com/watch?v=-MXilz4VRGk&NR=1


 


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