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09.2.24〜3.1 東海大学芸術工学部 2008年度卒業研究作品展

東海大学芸術工学部 卒業研究作品展

会 期:2009年2月24日(火)〜3月1日(日)10:00〜19:00(最終日は16:30まで)/ 会 場:大丸藤井セントラル7階 スカイホール(南1西3)/ 料 金:無 料

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  東海大学芸術工学部の卒業研究作品の展示会が開催中である。学生らの4年間の大学生活で学んだ知識と技術の集大成として制作に取り組んできた作品を見ることができる。  

 建築からプロダクトから広告等のさまざなプロトタイプの展示やプレゼンテーションがあり会場全体をフルに使った大変見応えのある内容になっている。  

 芸術工学部というと難しいイメージがあるが、展示されている作品は私たちの生活のまわりに密着しているものが多く、手元に欲しくなるユニークなアイテムや家具、または自分たちが住んでみたい住宅・街のイメージ等があり興味深い。学生ならではのユニークな視点も楽しめる。会場は大通の三越・パルコ周辺の立地の良いところなのでぜひ足を運んで欲しい。

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2009.2.17〜3.15 蒲原みどり個展「Cocoon」

蒲原みどり個展「Cocoon/MIDORI KAMBARA EXHIBITION」

会 期:2009年2月17日(火)〜3月15日(日)11:00〜21:00(土日祝20:00)・月曜休 / 会 場:EX BASEMENT GALLERY(南3条西23裏参道パールビル1F)ヘアサロン「EX」地下 / 料 金:無料

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 市内在住の商業イラスト・デザインからアート作品の制作まで幅広く活躍する蒲原みどりの6年ぶりの個展が開催中だ。今回の展示ではドローイングを中心に、テーマ「Cocoon」(繭)の世界観を表現している。そのテーマを頭に浮かべながら作品を鑑賞するより楽しめると思う。

 作品はすべて黒一色のドローイングで、額装された作品から、壁画、そして椅子に描かれた作品もあり、その流れの中で、彼女の作品が自分の心の中まで入ってきそうな気持ちになっていく…そんな魅力的な展示になっている。

 彼女によれば今回の展示は、パソコン等は一切使用せず、徹底にアナログな手法を使い自分自身のルーツへ振り返りながらの自己を確認する作業だったという。それによって、そのままの自分が吐き出せたということだ。

 会場は地下鉄円山公園駅から5番出口から徒歩6分程度。1Fのヘアサロンを通って地下の会場。会場の隣にあるカフェ「日々是好日」のビジュアルイラストも蒲原みどりの作品である。展示とカフェを楽しんでどうだろうか。

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撮影vsデザイン

Pjpg  撮影の現場ディレクションというのは難しいものです。

 デザインでしたら、デザイナーやアート・ディレクターとお互いの時間の許す限りとことん話し合いができますし、それでもまとまらなければ、では後日、またはメールで、という感じにいきます。

 まぁ、僕はデザインにそんなにとことん話すことはあんまりないですが。基本的なアイディアをデザイナーとのコミニュケーションの絶対的な最低必要時間というのはありますが、それ以上に時間をかけても決して質に比例しないと思って、

撮影の場合、そこにかけられる時間というのはデザインとはかなり事情が違います。

 撮影は多くの場合時間制限があります。その時間内に必要な「素材」を確保しないといけません。お店なりの場所をオーナーに一定の条件の下にお借ります。一番の制限は時間です。ほかにも、お店によってはセッティングされている内装の一部でも動かすことはできない場合もあります。たとえば、撮影の画的にこのオブジェを少しずらしたいなーと思ってもお店的では不可の場合もあります。

 撮影は2段階。ロケハンをやり、おおまかな撮影のアイディア出し、デザイナーや編集者でカメラマンに必要な機材・フィルムを考えてもらい本番に備えてもらいます。

 本番、撮影というのは、あっという間に時間が過ぎます。編集者、撮影対象者、カメラマン、アート・ディレクター、 本番までにアイディアを固めておこことは大切ですが、現場でふと出るアイディアも大事 でも、欲張りすぎてはいけない。当初のアイディアと、現場で出た2つ程度のアイディアを試すのがいいかもしれません。

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このトルコ人に会いたい

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 この絵は1769年に作られた「トルコ人」というチェスをする自動人形です。結構強かったということです。

 当然、自動人形というのはウソであります。テーブルの下には歯車だけですよー説明していたそうですが、奥に人間の隠れるスペースがあって、そこからチェスを差す手を操作していたとか。

 当時この実演を見たのちに作家として知られるエドガー・アラン・ポーは、これは機械ではないと推測します。その理由は、チェスのできる機械ができたとしたら、それはチェスというゲームのすべてが解明されたことになり、決して負けることはない、ということでした。

 トルコ人は負けることもあったそうです。なので、機械ではないとポーは考えた訳です。現在ではコンピューターというホンモノの機械が人間と対戦できます。でも、しばしばコンピューターが負けることもあるそうです(開発当初はかなり弱かったそうです)。ポーの説が間違っていた、というよりまだチェスはすべてが解明されてないと僕は考えたいな。それにしても、なぜトルコ人? 

 

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充実の館、そこで暴れる者。

Ku 充実感を味わえるサプリがあったら欲しいものですね。1日3粒とか。最近思うのは人って、物質的なことより精神的なことが大切ではないかと。しみじみ思ったり。

 なにを今さら、かもしれませんが結構僕は物質主義者です。モノがあれば豊かになれるかな、とかなりストレート思ってます。

 精神が充実していてもモノは必要でしょう。やっぱり。両方バランスよく考えましょう…というのが正論かもしれませんが、こういう形で使用する「バランス良く」というのが曖昧な先送り感じで、もやもやと感じます。この場合のバランスって何?と思います。そこは自分自身の欠点でしょう。

 それなら、いっそどっちかに価値観を決めたい、という極論に安心感を求めます。物質主義者だとしても、どこに自分のレベルを置くかです。すべてはお金、とは違うし、金で幸せは買えない、とも違います。なんて考えていると、結局一番大事なのは精神かな、と最近は思うのです。

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09.02.17 注目!札幌の新しいクリエイティブ情報サイト「CURATOR」

Curator_logo 北海道に新しいウェブサイトが誕生しました。その名は「CURATOR」(キュレーター)です。

 僕は編集ディレクション、ライティングを担当させていただいています。

 キュレーターとは美術等において作品展示・企画についてのディレクターを指す美術用語です。このネーミングは北海道のクリエイティブの最前線を紹介していくサイトのコンセプトを意味しています。

 サイトの方向性として、クリエイターのリアルな対談記事とコラボレーションを考えています。

  紹介の対談記事は市内でウェブ・デザインをメインに活躍する川島健吾と高橋正大にご登場いただきました。「札幌のウェブデザイナーが語るAdobe Flash」というテーマでウェブサイト制作に欠かせないこのツールにお話です。全4回連載のウェブ・クリエイター必見の現場感覚あふれる内容になっています。

 今アップされている第一回目は、はじまりとしてお互いのプロフィール的な内容です。次回からはお互いが仕事等で制作したフラッシュを紹介しながらのトークになります。どういった依頼があったのか?それをどうアイディアとしてまとめてフラッシュにしたのか?その時の気分は?等興味深い内容になってますよ。

 またCURATORリーダーの編集後記もぜひご一読ください。企画チームの雰囲気はリーダーに一番左右されるものでして、CURATORはリーダーはじめアート・ディレクター、デザイナーの方々との雰囲気は大変良く楽しいです。

 毎回打ち合わせでリーダー自らスタッフに飲み物を用意していただき大変恐縮しております。「コーヒーを切らしておりまして、お茶でよろしいでしょうか?」という言葉が出る企画リーダーは恐らく市内でCURATORだけでしょう。このエピソードが物語るように現場の要望をいいやすい方で、フットワーク軽く対応いただける方です。クリエイター気質にも理解があるので助かっています。

 まだ生まれたばかりのサイトですが、これから北海道のクリエイティブの盛り上がりとともに成長していければと思っております。メディア作りは常に長期戦だということを念頭におきつつ、いろいろな方々を巻き込んで「楽しい戦い」にをしていきたいです。みなさまよろしくおねがいいたします。

http://www.curator-web.jp/

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女性の夢

Ch 結婚式に出席いたしました。会場はオークラホテル。式から出たので両家の親類がどたばたと忙しそう。僕も何十年ぶりお会いする親類に緊張。所在なさげな数時間です。

 それにしても、結婚式というのは一大イベントなのだなと思う。女性の夢というのもなんとなくわかる感じもする。両家の方々も、忙しそうながら嬉しそうです。それはそうですね。

 結婚式の様子にV録りが入っていて、披露宴のラスト近くには、イメージ・クリップ的に編集され大型プロジェクターで上映さていた。スピード仕事だなーと思いました。まぁ、会場、被写体の動きの決っているものなので、作りやすいのかなと考えたり。

 披露宴にはデザートバイキングがありました。個人的にはチーズケーキがベストだったです。でも、一番人気はチョコフォンデュでしたね。女性に圧倒的に支持という感じで、人だかりができておりました。

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自宅カフェが難しい理由。

Bc ハンズで無心で買物を楽しみ、そのわりにはあまりお金も使わず、少々の充実感を心に持ちながら、お茶時間を楽しみたい。

 坂東修市カフェにて、コーヒーとガトーショコラをオーダーしました。

 なぜカフェが好きかと聞かれれば、時間の経過が違うから、と思う。

 自宅でもコーヒーとガトーショコラを楽しむことはできる。でも、お店のほうが時間の流れ方が違います。気持ちのいい、素敵な時間の流れがここにはあります。これが再現できれば自宅カフェもいい。それは永遠の解けない謎のよう。解けないことを半分願っています。




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どう生きて、どう死ぬか。

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(C) 2008 Guerrilla Films,LLC-Telecinco Cinema,S.A.U.All Rights Reserved

「チェ/39歳 別れの手紙」(封切作品観ました)

 チェ・ゲバラの生涯を描いた2部作。すいません、1部は観る機会を逃してしまったので2部を映画館で観ました。1部はDVDで観る予定。

 実在の人物の生涯なので、流れ(ラスト)はわかっています。どう描かれているか、という興味で1部も楽しみです。監督のインタビューを読んだら1部と2部では意識的にカメラワークも違うそうです。

 監督はスティーブン・ソダーバーグ。「トラフィック」や「オシャーンズ11」等で有名ですね。僕も大好きな監督です。あまり話題にならなかった印象ですが、タルコフスキーの「ソラリス」のリメイクもかなり好きです。まぁ、タルコスフキー版と比べてもしょうがないでしょう。ソダーバーグ流のラブ・ストーリーとして良くできている作品だと思う。セットも「2001年」クールさがあって好き。

 ソダーバーグはスタイリッシュな映像を撮ります。本作でも、舞台はゲリラ戦ということで場面のほとんどは森林の風景。そこでの泥臭い戦い。でも、そこからは土や血の匂いよりも、植物の緑と光を描いたアーティステックな印象のほうが強い。全編戦闘シーンともいえますが、血なまぐさいシーンを控えめです。そこが僕には逆に作品に集中できました。

 監督の一番描きたいのは、戦闘シーンではなくて、ゲバラの心情だと思う。本作は主観的でアーティステックなショットが多い。それは理想に燃えるゲバラの心情だと解釈すると、本作はとってもわかりやすく、心に残る作品でした。

 

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好きだった…今でも。

Hl_2"THE HOUSE OF LOVE / THE HOUSE OF LOVE"

 
整理も兼ねて10年以上昔聴いていたCDをひっぱり出してきよく聴いている。たくさんあるのですよ。親にもうCD買う必要ないんじゃない?といわれるくらい。そういうものではないのですが…

 当時夢中だったもアルバムで今聴くと「なんだかなー」というのもある。その逆もあって当時なんだかよくわからんけど、とりあえず残していたものもある。それらのCDの中身が変らないのに、聴いて印象が変るのは自分が変化しているのだろう。

 このバンド、ハウス・オブ・ラブ、好きでした。老舗UKインディ・レーベルのクリエーションからメジャーに移籍。注目株だったのですが、メジャーで2枚ほどアルバムを出してフェードアウト。これはメジャー最初のアルバム。ポスト・スミスなんていわれていたけど、それは荷が重過ぎるだろう、と当時から思った。

 曲調は、純粋にキレイな感じのネオ・サイケなギター&ヴォーカルで印象は地味なんだけど、心に染みるサウンドです。地味な中に強い情熱を秘めて感じがお気に入り。少しクセのあるヴォーカルもいい。

 やっぱり、メジャーに行くとなると、ある程度エキセントリックな要素が必要でその辺がこのバンドに足りなかったのかなと思う。メディアの噂だとメジャーではレコード会社から随分、曲作りについて介入されていたとか。それを踏まえて聴いてみると、本作はインディ時代のアルバムに比べると、良くも悪くも随分聴きやすいというか、一種のあぶなかっしさ、未知数の魅力が失われているような印象。曲のアレンジとか、インディ時代よりはずっと凝っているのですけど、それがかえってエッジな魅力をまるくしているような。

 インディで、3〜4枚程度リリースしてから、インディ中堅になってからのメジャー移籍が良かったのかもしれない。メジャーの誘いというのは難しいものだなぁ。

 

のバンドが好きになった自分がなぜか嬉しいです。訂正。今でも大好きです。

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09.2.6-15 北翔大学 第6回卒業制作展

「北翔大学 生涯学習システム学部 芸術メディア学科 第6回卒業制作展」

期 間:2009年2月6日(金)〜15日(日)10:00〜17:00
料 金: 入場無料
会 場:北翔大学北方圏学術情報センター ポルト(南1西22)

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   北翔大学の卒業制作展が開催中だ。制作展のテーマを「結(ゆい)」。これは、卒業制作展を見に来ていただく方の関係性を意味する。会場は3つに分れていて、  絵画、彫刻、陶芸、グラフィックデザイン、映像、Web、3DCG、プログラミング建築、インテリア等  多様な作品が展示されており、とても見応えのあるものになっている。今週末まで開催されているのでお見逃しなく。
http://sotsuten2008.blog55.fc2.com/   

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ひとりっ子ですか??

Hitori 「ひとりっ子の取扱説明書」

 はい。ひとりっ子でございます。自分の取扱説明書を読んでみました。なぜなら、いい歳になっても自分の取り扱いが難しいので。

 自分の性格について「ひとりっ子」という要素のために形成されたのか、遺伝や環境のものなのか、それがこの本を読むとわかる訳ですね。ドキドキです。

 血液型の本でもそうだったのですが、合っているような、そうじゃないような。性格って、もともとあったものと、後から環境等で身についたものと2つあると思います。

 特に社会人になると嫌でも身に付けないといけない「仕事上の性格」があります。

 そして、社会人10年以上になると、ある性格が生まれつきの性格だったか「仕事上の性格」がわからなくなるのです。でも、多分僕が仕事上で緻密だったり、マメな部分があるとすればそれは「仕事上の性格」のような気がします。

 全然、ひとりっ子の話になってませんね。血液型もそうですが、正直、そんなに信じてないです。星座とかも。話題としては結構おもしろいし、話していると根拠もありそうな気分になりますけどね。

 このような本の存在は、内容の是非はともかく、読むと自分の性格について考えさせてくれるので意外な価値があるのかなと思いますよ。

 

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09.02.07 第4回 SMFシンポジウム 創造都市Sapporoへの成功戦略2

「第4回 SMFシンポジウム 創造都市Sapporoへの成功戦略2『創造する都市の未来形』」
2009年2月7日(土)14:00〜17:40(開場13:30)
会 場:札幌市立大学サテライトキャンパス(北3西4)
主 催:札幌メディア・アート・フォーラム

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 札幌メディア・アート・フォーラム(SMF)は、2005年に発足。産学官のメンバーで構成され、情報文化学会北海道支部、札幌市、関連教育機関、関連企業等と連携し、メディア・アート・デザインに関わるイベントを開催。本団体主催で運営する「札幌メディア・アート・フェスタ」は、「メディア、アート、産業・ビジネス情報、文化の融合」と「若手人材の育成」を目的としている。その第4回目が札幌私立大学サテライトキャンパスで開催された。

 今回は以下のパネラーで構成。

・田中耕一郎氏(株式会社Projector代表)・仲原正治氏(横浜市開港150周年・創造都市事業本部)・岡田智博氏(NPO法人クリエイティブ・クラスター理事長)・新谷光人氏(札幌市市民まちづくり局企画部長)・端 聡氏(美術家/アートディレクター)・前田弘志(SMF運営委員・アートディレクター/デザイナー)・コーディネーター:武邑光裕(SMF運営委員)(札幌市立大学デザイン学部教授)

各人のレクチャーが行われた。

Sm2_2  田中耕一郎氏は、ビデオスカイプにて「UNIQLOCK—ユーザー経験のインタラクティブデザイン」のプレゼンがあり、広告として高い評価を受けた「UNIQLOCK」の成り立ちから今後の展開までトークが行われ、このユニークなブログパーツが、どのように誕生し世界に展開していったか、技術的な秘密など興味深い話を聞けた。例えば「UNIQLOCK」という造語を考えてネットで検索してみたら該当がなかったので、いける!と思ったそうだ。

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 その後、他の6名による「創造都市は何をめざすのか?」というテーマで、パネルディスカッションが行われた。100名以上の受講者が参加し会場は熱心にノートやPCを使ってメモを取る姿が見られた。

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レポ09.1.23-3.27特別展示「おばけのマールとちいさなびじゅつかん」

「特別展示 おばけのマールとちいさなびじゅつかん」に行く。

札幌で生まれた絵本の楽しい原画展(2009.01.24)

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 札幌市円山に住む可愛らしいおばけ。名前はマール。2005年より発刊された絵本「おばけのマール」シリーズの主人公である。作者は石狩在住のライターであるけーたろうと、市内在住のイラストレーター中井令。出版元は市内にある一般書籍からアート・カルチャーに関する書籍を出版している中西出版。札幌から全国に発信されるオリジナルの絵本なのである。

 ストーリーは小さくて可愛らしいおばけのマールが、市内を舞台にファンタジーな体験をしていく。現在までに「おばけのマールとまるやまどうぶつえん」「おばけのマールとゆきまつり」「おばけのマールとおべんとう」の3作と、今回紹介する4作目が発行されている。書店やインターネット書籍販売サイトにて入手することが できる。

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 この絵本の魅力は、イラストレーターとして活躍する中井令によるシンプルながら、親しみやすいキャラクターのフォルム。眺めているだけで楽しい気分になる背景の色彩。そして、石狩在住のライターけーたろうによるマールとさまざま出会い・交流を表現していくテキストである。子供も大人も楽しめる。また舞台が円山動物園など札幌に住む人には、おなじみの場所が出てくるのも楽しい。

 最新作「おばけのマールとちいさなびじゅつかん」は昨年の12月発行された。本作ではマールは蝶に誘われて市内の三岸好太郎美術館を訪ねる。その中でマールは展示作品から抜け出してきたキャラクターと楽しく遊び、学芸員さんから美術鑑賞の楽しみ方を教えてもらう。

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 本作と関係して北海道立三岸好太郎美術館では「おばけのマールとちいさなびじゅつかん」の特別展示が開催中だ。原画が丁寧に額装され、じっくり鑑賞することができる。環境の整った静かなギャラリーで観るのは絵本を開くのとは違った魅力がある。

 見どころは原画の展示だけではない。エントランス付近に注目。絵本から抜け出したマールちいさな立体オブジェが可愛らしい。奥の展示スペースの吹き抜けの天井には、絵本のワンシーンを再現した楽しく遊ぶマールたちの巨大なモービルにびっくりする。
 また、実物大?の記念撮影用のマールがあって、小さいなお子さんが喜びそうである。絵本のためのラフスケッチの展示もされており、これは制作過程を知る上で興味深いものである。

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 会場の北海道立三岸好太郎美術館は、大正から昭和初期の日本近代洋画史にて活躍した札幌出身の画家・三岸好太郎の美術館。作品250点を収蔵・展示を行っている。

 三岸好太郎は初期は素朴な画風から出発した作家であるが、後期の作風はフォーヴィズムやシュルレアリズムのような前衛的な作風にも接近しており、そのユニークともいえる軌跡は、興味深く観やすいものである。ぜひ、マールの展示と同時開催される三岸美術館所蔵品第四期も同時に楽しんで欲しい。

Ma_2 ★書籍情報  「おばけのマールとちいさなびじゅつかん」
え/なかいれい  ぶん/けーたろう
A4変形判/24頁 ISBN978-4-89115-183-6
¥1,260(税込)(中西出版)2008.12.6発売


★ 会場・展示情報 特別展示「おばけのマールとちいさなびじゅつかん」
・会 期:2009年1月23日(金)〜3月27日(金)
 月曜休館・9:30〜17:00(入場16:30 まで)
・会 場 :三岸好太郎美術館(北2西15)
・入場料 :一般500円(410円)、高大生250円(170円) 中学生以下、65歳以上は無料。( )内は10名以上の団体料金 http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/mkb

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君をクリップ。

Cl    文房具が好きです。お店を見るだけでも好きです。写真は、ふと、お店でみつけたアイテム。ステレンレス製の書類クリップ。

 特徴は抜きで、番号が入っています。書類になにか番号よる意味付けをしたい時に便利ですよね。

  僕がまっさきに浮かんだのは優先度のナンバー。ついついたまってしまうA4書類。それが小さな山ができると探しにくい。そこで、優先度・重要度の高い書類に「1」「2」「3」とかつけたらいいかな、と。

  でも、この用途だと9段階まではいらない。3段階かせいぜい5段階かな。このやり方は、あくまで、わりと早い段階で使う書類がいい。1日のうちにとか、ここ2〜3日とか。それ以上のものは、ファイリングしたほうがいいかも。ほかどんな用途があるだろうか。まだ、パッケージを開けずに用途をいろいろ考えています。

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テーブルには皿とフォークとスプーン。

Ut ロケハンを兼ねた打ち合わせに予約した4人席。プロデューサーにデザイナー3人。テーブルの上には白い取り皿。フォークとスプーンがあった。

 これはおもしろい。ノートを広げるのも少々大変。まわりの席は完全に飲み会体制。まわりは自然なのだ。われわれが不自然。

 最初は控えだったが、工程数の確認などをしつつ、アルコール、ビーフジャーキー、ピザ、タコライスなどミニ飲み会に移行。「えーと、撮影予定のポイントってあのあたりですかね?」「多分、そんな感じじゃないですか」。ぼんやりとした会話がとっても素敵。トップのプロデューサーがキチンとミーティングのログを作成してMLに流してくれる人なので甘えてしまったなぁ。

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初老と車椅子=素敵。

24_2  軽い疲労感をもちつつ24条駅あたりで、用事が完了する。腕時計をみると18:00ころ。もう今日の予定はなし。

 早めに食事にするか。早く寝たいし。それにしても、道が歩きにくくて困った。

 カフェ&レストラン「薫月」に行く。古い民家を改造した素敵なお店。僕はお店に入った時は、初老の夫婦が食事を楽しんでいた。そういう光景が似合う。素晴らしい。

 黒板に描かれたメニューを見た。パスタに興味がある。お昼もパスタだったのだけど、思いきって夜もパスタにする。食後にコーヒーとガトーショコラを。

 僕が食事を終えころ、車椅子の方をふくめた親類らしい5人連れが来て、会話と食事を楽しんでいた。これが似合う店なのである。

つまり、とても素敵なお店だということが、わかっていただけたかと思います。

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攻殻についての2時間半。

Bs
 先週の土曜のお話なんですが、市内のホテルで行われたNHK「BSアニメ夜話」の公開録画に行ってきました。

 この番組は、毎回ひとつの完結したアニメ作品をレギュラー、ゲストでテーマや、各人の好きなシーンなどを紹介しながら、お話しする55分の番組です。

 今回のお題作品は攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」。コレって、もう6年前の作品なんですね。そんな昔だったか。

 出演は、後藤隆幸(作画監督),田中敦子(声優・草薙素子役),松嶋初音(タレント),宮台真司(社会学者),岡田斗司夫(作家)。

 田中さんは、特別ゲスト扱いで少し後で登場。この方目当てのお客さんも多い感じ。僕もまぁ、そうです(笑)。

 構成は、妙な演出もなくほぼ出演者のトーク(と作品映像)だけ。そのシンプルさは好き。出演者のそれぞれの立ち位置での発言がおもしろい。凄くバランスがとれていて感心した。変な脱線の仕方はしないし、無理に笑いにも持っていかない。それでいて十分に満足できるおもしろさ。

 批評的なアプローチは、当然、宮台・岡田であり、岡田はエキセントリック、宮台は、ややくだけながらも社会学的にまとめる。後藤・田中は現場のリアルな声で、松嶋はわかりやすい話をする。ファンには興味深い話だと思います。エアは、2/26(木)深夜24:00~24:55のようです。

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とろける女性たち。

Ttjpg_2 「とろける鉄工所1」

 マンガは好きなんですが、買うのは時々です。欲望のおもむくまま買うと大変なことに。スペースを取るのですよね。過去にあったスライド書棚もいっぱいになりました。別にスライド書棚は部屋に置きたくないのです。

 ですので、今はもっぱら人から借りたり、ネットカフェで読む、というのが多いです。でも、時々ふと、買ってしまいます。そんな時はアマゾン。便利なものです。気になったらとりあえず欲しいものリストに入れておいて、たまにポチッと買うのがすき。

 「とろける鉄工所」年末にオーダーしていたのですが、最近届きました。予想を上回る人気なのかな。ちいさな溶接工場を舞台にした1話4ページ完結の作品です。基本的にはコメディタッチなんですが、溶接技術についてのコトや、さりげない人情話もあり、なかなか読ませてくれます。

 人情話の濃度が適度というか素敵ですね。なんて書きつつ一番の魅力は女性キャラ、さと子さんと奥さんです。これですね買わせた魅力は。そこで表現される繊細な表現は、この漫画家の可能性を示唆するものです。12話の詩的なラストは素晴らしい。マンガっていいものですね。

 「大東京トイボックス」も「東京トイボックス」と併せて一気買いしたいなぁ、と思ったり「超人ロック」が全部欲しい、という恐ろしい考えが浮かぶのです。自粛自粛。スライド書棚を部屋に置くのはもう避けたい。自分だけの図書館を作れればいいなぁ。いや、ネットカフェか??

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パスタでランチ

Ps  ミールラウンジでランチを食べる。パスタのメニューを頼んでみた。チョリソーの入った辛い味付けのソースなんだけどウマイ。後味もいい。お昼から夜まで営業しているのも便利。居心地のよい空間だと思う。

 開店直後だったので、客は僕だけであった。これからだんだんお客さんが増えていってランチタイム、アフターン、そしてナイトには、お客さんがいっぱいになって賑わうことだろう。それらが始める一番の前哨にいるたった一人の自分は、大きなループの中のほんのわずかな「穴」に存在している気分であった。なにかが始る予感がする。

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