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女優さんのお話し

1o DVD REVIEW
「1.0(ワン・ポイント・オー) 」( 2004年 アメリカ、ルーマニア、アイスランド)

 デボラ・カーラ・アンガーが出演していた。クローネンバーグの「クラッシュ」にも出ていた女優さんである。その作品では、お金には不自由しないTVプロデューサーの妻という役。本作では一人暮らし看護婦役で質素な感じ。

 どっちも、これは適役!という感じでもない。でも、ダメでもない。存在感はちゃんとある。僕にとってもはどちら作品でも「アンガーだな」と感じる。

 生活感のないような、凄くあるような、どちらでもとれる雰囲気が好き。演技はわりと硬質でうまくないかもしれないけど、クローネンバーグの作品や本作のようなSFスリラー的な作品にマッチする女優さんだと思う。

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蜃気楼

Zh DVD REVIEW
「ジャーヘッド」(2005年アメリカ)

 湾岸戦争を舞台にした作品。猛訓練を受けた主人公達は現地に狙撃手として送り込まれる。でも、自分たちの出番はなかなかこない。訓練、パーティ、マスコミへの対応などで時間が過ぎていく。灼熱の砂漠の中で。

 この作品には戦争映画によくある「生きる」か「死ぬか」という問題は希薄に思える。あるのは自分たちに「出番がある」か「出番はないか」ということ。「出番があること」イコール「生きること」なのか。

 僕たちは、いつも息をひそめて自分の「出番」を待つ毎日ではないか。そう考えると僕もジャーヘッド(ポットのように刈り上げた頭=頭が空っぽの海兵隊員)であり、世の中の出来事が砂漠の中の蜃気楼に思える。

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本とコーヒー、そしてケーキ。

Cb







Free

週末はひとりカフェ読書に決めた。バッグに「高い城の男」の文庫本を入れて出かける。お店でフレンチ・マンデリンをオーダーする。ポットにしますか?と聞かれ、ちょっと迷ってカップにする。

甘いものが食べたいな、と思ってカルヴァドスのケーキにする。ブランデーの香りと、リンゴの歯ごたえ。ベストなチョイスだった。本は読んでるけど小説を読むのはひさびさだ。良い小説は読みやすいページが進むのが早い。流れにのるとページがめくるスピードがあがる。でも、小説は早く読めればいい訳ではない。時々立ち止まり、小説の世界をじっくり味わう。そして、おいしいコーヒーとおいしいケーキ。

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ミリの話

3s STATIONARY
ゼブラ・テクトツゥーウェイ
(0.3mmシャープペンシル)

 愛用の0.3mmシャープ。この規格は、新作がなかなか出ない。お店で新製品を見かけたら衝動買い。ハンズで買ったよ。

 0.3mmシャープの魅力は、細かい文字が書けること。仕事スケジュール表や、GTDリスト、補足やログをチョコチョコ書き込めるのが便利。ダメなところは折れやすいこと。図や表をざっくり書いたり、素早く書くことにはむいてない。僕は急いで書くような状況では、0.5のシャープかサインペンを使う。

 今回買ったテクトツゥーウェイはデザインは製図用シャープ。でも、握りのところの蛍光緑が良いアクセントになっていて、その外見の楽しさが僕にとって一番の魅力かな。

 機能的には切り替えで、芯送りを普通のノック方式から、本体を振る方式にもできる。僕はノック式だけあればいい。振る方式って、講義のメモを取るような連続的に書く時に向いていると思う。先に書いたように、そういった場合は、僕は0.3mmシャープは使わないのです。あなたも0.3mmシャープの世界はいかがでしょう。

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変態ってなんだろうね。

Hm DVD REVIEW
「変態村」( 2004年フランス)

 映画の中で、なくても問題はないけど、あったほうが良くなったシーンってあると思う。本作はそんなシーンだけで構成された作品のような気がした。

 また、メインデッシュがなくて、オードブルばっかりな食事とも説明できるかも。この邦題やパッケージのアートワークはちょっと損していると思う。この印象だとドロドロ、グチャグチャなスプラッターものみたい。でも、そういったシーンはほとんどない。

 多分、監督はホラーやスプラッター映画に影響は受けていると思うけど、それらの一般的なファンが重視する一種のカルシタスな部分より、アート的な部分に強く感化されていると思う。本作は、ホラーというより、アート系映画に近い。カルトまではいかない感じ。カルトというほど強力なサムシングに欠ける。

 でも、僕はそういったミニマム加減は好きだし、特殊効果どころか直接的な暴力表現もほとんどないのに、ここまで不穏で不気味な雰囲気を作り出しているのは、凄いと思う。 本DVDには、特典で短編作品も収録されていて、それもなかなか見応えある作品なので、お見逃しなく。

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服や髪形の変化にも注目

Kh BOOK REVIEW
「今日の早川さん」(COCO著 2007年)

これを読んだら、じっくり読書をしたくなった。最近、毎日したいことのリストを作っているので読書も入れておこう。未読の本が何冊かあるし、アマゾンで好きなジャンル、作家の新刊状況を見ておこう。僕が好きなのは、ドキュメント系とか、社会心理学、小説でいえば、ディック、バロウズ、バラード、ギブスン、といったあたりか。

本作はブログで発表されている4コママンガの書籍化。本好きな4人の女性の好きでたまらない読書をめぐる出来事をコミカルに、マニアの視点、恋愛ネタもからめて、その性分を描いている。ネタだけではなく、登場人物の髪形、服装の変化なども魅力のひとつ。見逃さないでいただきたい。絵も丁寧で楽しい本だ。読書をしたくなる一冊。バラードの近作読むぞ!

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その時、僕は寂しい。

Dw





FREE
インターネットでの日記表現

インターネットでの日記について、ただ日常的なコトをただ垂れ流しているだけじゃないか、つまらない、という批判を読むことがある。そういった批判については、まったくの好みの問題で、嫌いな人もいるし、好きな人もいると思う。

僕は好きな人だ。昔からウェブで他人の日記を読むのが好き。別に面識がない人でもいいし、芸能人とか特別な人でなくて良い。自分のように普通のサラリーマンの毎日を綴ったような日記も大好きだ。どんなありふれた日記でも必ず書いた人の主観が入る。その主観を味わいながら、日記からはこぼれた部分を考えてみるのも楽しい。インターネットから日記がなくなってしまったら、その時、僕は寂しい。

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満足した。

Ms DVD REVIEW
「マシニスト」( 2004年 スペイン/アメリカ)

主人公の記憶があいまいな形で観ている側に語られる、という構成は以前紹介した「メメント」に似ている。ラストのわかりにくさも同様だが僕は「メメント」より本作がずっと好き。

すっきりとした謎解きサスペンスを期待している方にはがっかりかもしれない。しかし、僕は作品全体をとりまく雰囲気がとにかく気に入った。主人公の不眠・激ヤセというところから目前にひろがる現実・非現実なミステリアスな世界。

デビッド・リンチ的な感じもあって映像に魅力的がある。「メメント」が、どうしても主人公の「復讐」と「真相」という部分の焦点があたりすぎていてドラマの体裁としては純度の高いサスペンスぽいのに、その割にはわかりにくいラストで不満だった。対して、本作は、わかりにくいラストは同様だけど謎解きを抜きにしても、個々のシーンやエピソードにおもしろさがある。職場、自宅、遊園地、カフェ、女との時間、のどの場面でも特有の不穏な空気に包まれており、その「空気」を自分の体に吸い込むことができれば僕は満足できた。



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2007.9.8(土)ー24日(月・祝)「キュウ.パターンルーム展 ひびのかけら ある日のかたち」

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「2007.9.21(金)〜2007.9.24(月)4pla REAL-EYES EXPRESS展」

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FINETIME30レポート

Rimg0022 FINETIME30レポート

[2007/9/23(土) 18:00- SOSO CAFE]

話題の中で「マックとウィンドウズは、どこが違うですか?」という素朴なテーマに結構、みなさん答えに迷ってしまう場面も。「表示フォントの美しさ」「ユーザーインターフェイスの違い」など、いろいろな話しが出てきてました。仕事でマックを使っていると当然のことも、マックを使ってない人にはいろいろ不明な部分もあるようです。そういった空白を発見してみんなで埋めていくのもこのイベントの良い部分かもしれません。

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ヒーローの構造

Dd DVD REVIEW
「デアデビル」( 2003年 アメリカ)

アメコミ原作のヒーローもの。その特徴は「目が見えない」ということ。普通ならプラスアルファな肉体的能力があるはずのヒーローのはずが異色の設定。

盲目の代わりに「レーダーセンス」という特殊能力で、音によってまわりの状況を把握し、敵と戦うことができる。この「レーダーセンス」の部分を、本作では戦いのシーンの時にヒーローの主観の視点の時に映像化していて、戦いの中の変わったアクセントとして見せている。また、戦闘時以外でも、雨が降ると、音の情報が増えるため相手の顔がよく見えるという設定もうまく使っている。

 主役ヒーローは、ベン・アフレックだが、少し役として弱い気がする。こういったヒーローは、普段もちょっとだけ変わった雰囲気があったキャラクターがいいんじゃないかな。アフレックは熱演しているが、普段の姿は単なるプレイボーイという感じで、クセが足りない。バッドマンをやったマイケル・キートンみたいに(これはかなりマニアックな配役なのだが)な感じが希望なのだけど。

 話しはズレるけど、ふと思ったのは、新しいスーパーマンがイマイチ物足りないのは、世を忍ぶクラークケントの時に、新しいスーパーマン役のブランドン・ラウスは、存在感が薄いというか普通すぎ。このあたりは監督の演出もあると思うのだけど、クリストファー・リーブは、ケントという人物をスーパーマンというキャラクターとは別に、存在感のある人物として演じていた。そこで観客は、ひとりの人物の2面性を楽しむことができた。しかしラウスの場合は、単なるスーパーマンの隠れみのとしてのケント役に終始していたような気がする。話しを戻そう。デアデビルは、睡眠を削って、女にフラレながらも、自分の街を守る!でも、時には悩む、というスケールの小さいヒーローぶりは結構良かったかな。また、ちょっと気のふれたような殺し屋と、大ボスはコミック的だけど悪くはなかった。全体的にヒーローもの定石というのは少しづづはずしていて、それが魅力になっていると思う。

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バッグを求めて

Bg GOODS
Solo-Tourist  3WAYデイバック

A4のファイルを入れることができて、なるべく軽くてコンパクトなバッグが必要になり、探した。ブリーフケースではなくて、ショルダーを希望。ブリーフタイプのバッグなら持ってるんだ。

イメージとしては、A4ファイル一冊+小物が多少入る程度でいい。メインのバッグというより、必要最小限のものを持ち歩くという用途。だから、ノートパソコンを入れるなど考えてはいない。この際多少値が張ってもいいかなと思い、ハンズ、パルコ、ロフト、ステラと回ったが、どうも無い、と今書いていて、そういえば大丸のバッグコーナーに行ってなかったな、と気がついた。大丸の紳士バッグ売り場は、ビジネス寄りだけど、他の店にはない結構良い感じなのがあるんですよ。

 結局のどうもみつからない。ショルダーでコンパクトだと、やっぱりA5とか、B5くらいの大きさなんですよね。諦めムードで、もう一度ハンズに行ったら1Fのワゴンセールで、Solo-Touristの 3WAYデイバックが2800円だった。ちよっと違うけど、とりあえずこれでいいやと思って買ってしまった。大きさ的には、A4ファイルがちょうどはいる大きさ。直方体なデザインは結構気に入っている。

 でも、厚さというか収納力はここまで要らなかった。ジッパーが2つあって、ノートパソコンも入れられそうだ。でも、シンプルな構造のナイロンなので軽い。デイバックなんてもしかしたら10年ぶりぐらいに買ったかも。肩に背負う部分を片方出して背負ってみる。なかなか良い。デイパックって後ろに気をつけないと人にぶつけてしまう可能性があるから注意なんだよね。当初、サブの役割のバッグのつもりだったけど、コレに荷物が全部入ってしまうんで、フル活用しそう。でも、それだと少し前に買ったブリーフケースが勿体ないんだけど…バッグ道が深い。

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存在感の大きさ

Br DVD REVIEW
「BROTHER」( 2000 年日本・イギリス)

    監督、北野武自身の主演ですが途中から登場する、アメリカにシマをかまえる日本人ヤクザ、加藤雅也扮する白瀬が凄く良い。ハンサムなんだけど、ワイルドというか下品で粗暴なヤクザ役がピッタリ。その存在感は本作でトップクラス。観ていると普通にしゃべってるだけで、スクリーンがら出てきて「オイ、コラ!」と普通に殺されそうな迫力。

   ヤクザが適役というより、スクリーンに対して映える。だからハリウッドのSF映画とかに出てもアメリカ人俳優と対等にやりあえそうだ。ここまで存在感があると、ストイックな北野武の演技が単なる地味に見えてくる。これはマイナスか。舞台はアメリカで、バイオレンス・シーンについては普通だと思うのだけど、事務所をかまえた北野らの日常的なシーンの描写がやはり北野監督はうまい。つかみどころのない女性キャラも、映画の中の配役としてセンスが良いと思う。これが、妙に雰囲気のある美女だったりすると、なにかドラマが必要になるし作品全体の雰囲気がブレるではないか。
   残念なのは、せっかくの海外ロケですから、外でちよっと動きのあるような銃撃戦があっても良かったなと思った。発砲がシーンがみんな狭い空間でバーッという一斉射撃なのが単調。もっとカットを組み合わせたシーンがひとつでいいから欲しかった。海外ロケといっても特別なスケールの大きさは、あまり感じないけど監督北野武らしらさはたっぷり味わえる。

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2007年9月8日(土)ー9月9(日)市民メディアサミット ’07 

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Fine Time30のお知らせ

Ft











クリエイティヴに興味のある方の交流会

2007年9月22日(土)18:00ー@SOSO CAFE
料金:自分の飲食分だけ。来店時に注文をお願いします。

FineTimeは、アートやクリエィティヴに興味のある方が気軽に自己紹介したり、お話をする場にしたいと思っています。プロ、アマ問いません。鑑賞するのが好きだという方も歓迎いたします。どなたでもご自分の飲食費のみで参加できます。

●もうそろそろ、芸術の秋ございます。創作活動の良い刺激に参加してみませんか。

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まず、おもしろさを。

Mm DVD REVIEW
「メメント」(2000年・アメリカ)

3日前の夕食は何?と聞かれれば、すぐに答えられない。時間をかけても自信なし。

本作の主人公は、ある時から記憶が10分しか続かなくなってしまった。それで自分の妻を殺した犯人を探しているから大変だ。常にメモ&メモ。ポラロイドもフル活用。

大事なコトは入墨。自分を訪ねてきた人を後でポラを確認するとポラには「コイツのことは信用するな」と自分メモをみつけてイライラ。独り言の時間も増えるよね。敵か味方がわからない登場人物。逆時系列。正直、何度か観ないと伏線や手がかりを観るほうはとても回収できない。

それでもデビッド・リンチのように、細かいことは横に置いても映像のセンスだけで満足できればいいのだけど、本作は、ラストを観たら満足感より「えっ」と思って巻き戻して伏線や手がかりをチェックしたくなる。劇場で観たら結構ストレスなんじゃないかな。本作はアイディアはおもしいと思うのだけど、一度観ただけで満足できるおもしろさ、というのが足りないと思った。きっと、何度も観返せば巧妙な手がかりや、伏線が隠されていると思うし、そういうコダワリは悪くない。でも、まず、一度サラッと観てもおもしろかった!と思わせる映画作りを優先すべきではなかったか。「何度観てもおもしろい映画」と「何度も観ないとわからない映画」は大きく違うんと思うんだ。


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炭酸愛

Cg






FREE
カナダドライジンジャール
160ml

炭酸飲料が好きです。といってもコーヒーのように毎日飲むというより、飲みたい時がある、ということですね。そのタイミングはいつ来るかわからない。だから、大きいペットボトルでストックしていても、一度開けたら飲んでいかないと炭酸が抜けてしまうから落ち着かない。

かといって、500mlのペットボトルでも多い。350mlの缶も、以前は普通に飲み干していたけど、今はもう全部飲むのは難しいし、糖分のとりすぎな気もする。落ち着き先としては、カナダドライジンジエールの160ml缶です。これは、スーパーのミニ缶ジュースコーナーには大体あるので買いだめして冷蔵庫に入れておく。最初は量が少ないかな、と思ったが、飲んでみると「ちよっと炭酸飲みたいな」というニーズには丁度いい。ガッと飲んで、缶飲料専用ゴミ袋にサッと捨てる。そして次のアクションに移る。ただ、最近はペリエを箱買いしょうか考え中。

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後で読む

Rss






WORK

娯楽的なブログをマークしているRSSリーダーをいつ読むか、というタイミングを考える。僕は今まであんまり考えなくてその日、自宅で最初にネットにアクセスした時にチェックしてきた。

でも、どうもそれはよくないようだ。試しに自宅でのRSSリーダーのチェックは、寝る前あたりにしてみた。これはいい。今までのように朝、最初にRSSリーダーをみると、他のしなければならない作業がどうしても遅れるし、貴重な集中力をRSSリーダーについやすのはもったいない。一日の集中力は限りある貴重な資源なのだ。それをムダ使いしてはいけない。

RSSリーダーのチェックを1日のスケジュールの一番後ろに持ってきてみた。すると、スタートがテンポ良く進み調子がいい。一日の終わりにRSSリーダーを読む。結局、マークしているの全部チェックしないで眠くなり、止めてしまった。

それでいいのだ、娯楽的なブログ別に毎日見ないといけないものではない。あたり前のことなんだけど、朝という時間だとやろうと思えば細かく読むことができる集中力があるのでやってしまう。でも、それらはムダな行為なのだ。もちろん、娯楽のためのネットというは、否定しないし、むしろ大好きなんだけど、それによって他のコトができなかった実害というのは、シリアスに考えないといけないと思う。今は、RSSは朝チェックするものあるけど、ほとんどは、その他ネットサーフィンとともに一日の終わりにするようにしている。

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オトコ対男

Mv DVD REVIEW
「マイアミバイス」(2006年 アメリカ)

「男映画、女不要」というオトコ対決映画専門家というのがマイケル・マンという監督の印象だ。メジャーな作品を手掛けているから、まったく女っ気なしということはないけど、「ヒート」なり「コラテラル」ではオトコの対決美学をひたすら見せてくれる。そして銃撃戦のセンスの良さ。夜の街の美しさ。

本作は外からの要請でもあったのか、デートで来ている人カップルへの映画後のためのサービスか、女性とのラブ・シーンが多めなんだけど、それがとってつけたような感じで、どうもいただけない。女性との関わりあいを描くなら、濃厚なベッドシーンより、さりげない精神的なつながりを感じさせるシーンを重ねたほうがいいと思うのだけど、それは面倒臭いのか(笑)、愛が深ければベッドも濃い!という理論を映像で再現。やや間違っていないか。

コリン・ファレルが、ヒロインと恋に落ちるあたりが早すぎる。ファレルに対して興味なし、という感じから急に惚れ惚れにシフトするのが不自然な感。それなら、最初から一目惚れというほうが納得できたなぁ。

主役のコリン・ファレル 、ジェイミー・フォックス 、ふたりとも大好きな俳優で、キャスティングとしてはあえて渋い路線を狙ったのもわかるだけど、うまくいってない感じがした。話し的には悪くないし、オープンニングのパーティのシーンの撮りかたとか、さすがうまいなぁと思う。夜の銃撃戦も良かった。だけど、好きな監督なんで、ついアラを探してしまいました。

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シュールな時間

Dali REPO 
生誕100年記念「ダリ展」〜創造する多面体

北海道立近代美術館

8月23日(木)にサルバドール・ダリ展に行く。僕はダリについては、アートを楽しむようになった入口のあたりのところで良く観たかな、という感じ。大きめの画集も実家にあるはず。ダリの持つわかりやすいアヴァギャルドは、いろいろな刺激を受けたと思う。ここ10年くらいはあんまり意識したことはなかった。今、普段触れるのは現代美術だし。

会場に着くと平日の12時頃なんだけど大変な人。これは予想外でびっくり。ならんでその列の動きに合わせて観る感じ。こんなに美術館でならんで見る体験は芸森の海洋堂以来か(笑)。よく考えてみるとダリって一般教養レベルで名前は知れている大画家だし、北海道新聞でもかなり広告を打っていたから、これぐらい人が来て当然かもしれない。展示は画集で観たことのある作品もあったけど、そうでないものもあった。額装された平面作品から、イラストの作品や、家具、服、そのほか立体的な作品もあって、特に家具とかおもしろいなぁ、と思った。これだけでも観る価値があった。

ダリの作品の「反ミニマムな濃さ」みたいのは、ミニマム、シンプル系の作品に見慣れていると、とても新鮮。今って一般社会にあるデザインもミニマムなものが主流だけど、ダリのようなスタイルもあってもいいと思う。ダリって多様なジャンルに興味があったみたいだから、今も生きていたら携帯電話のデザインとかしたんじゃないかな…とか想像。帰りに売店に見つけたのだけど、キャンディーの「チュッパ・チャプス」のロゴってダリのデザインなんですね。これはびっくり。13時ぐらいに美術館を出て「壁の穴」でベーコンとみそのパスタをオーダーする。食後、タバコを吸いながらもう少しダリのことを考える。














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見る気持ちよさ

W45t FREE
   最近、ケータイの機種変更をした。僕はあんまりケータイの機能には、こだわりがなくて通話ができて、メールができればいい。あとは映画の上映情報とかちょこっと確認するぐらい。

着メロとか待ち受け画面のカスタマイズも特にしない。別にそういうコトに対して特にポリシーがある訳ではない。機種変も、そろそろ安く変更できるかなーというタイミングにするだけ。

今までtalbyだったけど、少し前にサンピアザのダイエーの2階で見かけて良いと思った「W45T」にすることにした。お店の人に希望をいうと「W54ですか?」と聞かれる。「いや45です」というと「もう販売終了です」てな感じで、2件ほどまわる。少し意地になる。でも、あっさりヨドバシにあって手続きをした。

僕は選ぶ基準が完全に見てくれなので、最新機種でなくていいから、自分の気持ち的にしっくりくるのがいい。W45のフォルムはスタンダートな二つ折りケータイの形。側面のボタンを押すと、ボディ外側の表示部分が発光して時間の表示をしたり、メールの着信を確認できる。少し丸みを帯びたデザインで、色は黒だけど紺に近い色合い。シンプルだけど、シルバーのラインが少しアクセントであったりして、過不足の無いデザイン。こういう安定感のあるデザイン好きです。

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柔らかい機械

Cd DVD REVIEW
「カンダハール」( 2001年 イラン・フランス合作)

カナダに亡命したアフガニスタン人ジャーナリストのナファスは、カンダハールの妹より日食のに自殺するという手紙をもらう。彼女は妹を助けるためにアフガニスタンに戻る。アフガンへのガイドはなかなかみつからない。

結構、話題になった作品なので、タイトルは良く目にしていた。イメージ的にはイランを取り巻く政治的情勢のドキュメンタリー的な作品なのかな、と勝手に想像していた。実際観ると、イランの現状を描いた作品には違いないし、俳優もほとんど素人の当事者なのだけど、撮りかたはとってもシュールな世界が展開されていく。

緊迫感のない砂漠の中の生活、カラフルなブルカ(女性が身に付ける服で全身を含め完全に顔が隠れる)を着て砂漠を集団で歩いている光景は、SF映画のようだし、ヘリコプターで両足の義足がパラシュートで落とされる場面も、ひどく不思議な光景に思える(ごく現実のシーンのはずなのだが)。主人公はアフガニスタン人といっても、その考え方や行動は西欧ナイズされており、ドルを払い、ガイドを頼む。契約が成立すれば、その完全な履行を求める。

だが、そうやってコミニュケーションを取る相手のイラン人の対応はいい加減で、主人公と一緒に観ているほうもイライラしてくる。責任感のなさ、嘘、屁理屈。でも、そらと交互にシュールな光景を観るうちに自分の考えが揺らいでくる。西欧的な合理性、理詰めの発想は、それはベストなのだろうか。僕はベストだと思っているし、住んでいる世界もそれをベストとする。でも、なんだか自分の人生をすべて賭けるほどの価値観なのだろうか。どうも頭がフラフラしてきた。といっても、さすがに基本的な生活を変えることは難しい。だけど、表現の世界では少し頭を柔らしたいな、と思う。



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注意一秒

Md DVD REVIEW 
「マネートレーダー/銀行崩壊」(1998・イギリス)

ひとりの銀行員の不正行為によりイギリスの名門銀行が潰れってしまった話。実話だそうだ。銀行員の不正行為というのは、まぁ犯罪としてはありうると思うけど、そのせいで銀行が破綻してしまったのは凄い。

犯罪発覚まではその原因となった銀行員は幹部も認める優秀な銀行員。管理職は、管理するのが仕事。会計検査員は検査するのが仕事。それらが、機能していなかった訳だ。ごくあたり前のことがおこなわれなかったから発生したミス。どんな完璧なチェックのシステム作っても、それを実行するのは人間である以上、少しでも遠慮や例外が生まれると機能しなくなる。

たしかに主人公は悪い。でも、まわりが、もっと初期の段階で発見できる不正行為ではなかったのか。まわりの人間は「おかしい」と思っていたハズだ。突出した成績。動きすぎる大金。まったく知らないというのはありえない。ただ組織の中では「まぁ、大丈夫か」と思ってしまう。それは自分についても思い当たるリアルなことである。

話はズレるが、なにかミスが発生するときに、どこかの段階で一瞬悪い予感がする時がある。後になってミスが発生した時に思いを巡らすと、ああ、あの時の予感がそうだったのか、と後悔する時がある。なにか不自然を感じたとき、そういう時は大体は走り続けたい時なのだけど、そこで5分でいいから立ち止まるべきではないか。この映画を観てふと思った。

主演のユアン・マクレガーなかなかいい、話としては暗い映画なんだけど、そこに「華」を感じさせ、本作をエンターティメントにしている。本作の若く、エネルギッシュな親しみやすいサラリーマン役がよく似合う。後半の犯罪者らしからぬリゾートな逃避行は結構おもしろかったな。



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週末

Free
  8/25の17時にアップルストア札幌にて、ナガオケケンメイ氏&3KG佐々木氏による「D&D札幌」にトークイベントを見に行く。オープン予定地も公開され、札幌で期待したいプロジェクトである。僕もできることを協力していきたい。その後、ロイヤルホストに行き、いつものようにメニューをしばし迷い、パーコーメンを頼む。凄く好きなメニューでもないが、頼んで食べてみると、良かったかな、という感じのメニュー。なんとなくパターンにはまっているような気がするので、今度は洋食のセットにしょうかな。その後、宮越屋珈琲 THE CAFEに行き、コーヒーとチーズケーキを楽しむ。閉店近くに店を出る。イベントがあり、食事があり、お茶がある。平凡だけど僕の好きな週末のパターンである。

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結論は1行。

TEXT

今も多分そうなのだけど、僕は情報は多ければ、多いほど良いと思っている。それは、仕事とかに限らず、生活全般すべてのコトである。つまり「生きている上で情報が多いのは幸せであり、情報がないのが不幸」だということ。情報があったから、ベストな選択ができたり、うまくいったり、助かったりすることがある。それらはリアルな体験としてあるから、情報の多さという状況についてベストに感じる。もちろん、情報の中では無益な、もっといくと有害なものある。そういったノイズは入るのはしょうがない。それでも情報の多いほうが善なのだ…ただ、最近は今さらになってその考えは揺らいでいる。

情報についての素敵なおつき合い仕方のために、心の中を2階建ての建物にしたい。1階はオフィス。2階がベッドルーム。1階はモダンでミニマムなオフィスがいい。常に情報に対してオープンでなければならない。情報を受け入れ、判断し、処理していく。2階は木目を生かしたシンプルな自然素材で囲まれた寝室がいい。そこには「情報」は持ち込まない。電化製品はベットそばに置くスタンドライトだけ。

僕は、今ごろ気がついたのだけど、情報というのはそれが、TVやネットなどの娯楽や興味を持って楽しむものでも、その時が楽しいので気がつかないが結構、疲労するのだ。そこに人と対面で話すようなコミニュケーシションの場合、それがうまくいけば「心地良い疲労」となり気分転換になるけど、ネット等の場合は、おもしろい情報を読んだとしても、結果的には疲労になっているような気がする。長く書きましたが、結論は1行「ネットサーフィンのやりすぎは良くないなぁ。僕、反省します」ということです。

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他愛もない会話

FREE

NEWSにもアップしたことですが、8/24にシフトの取材で寺島デザインの展示に行ってみた。会場はオフィスのあるビルの空き室。所在地的には札幌ファクトリーの近くにある岩佐ビル。このビルは寺島さんもふくめて、3KGとか赤坂さんなど知人のオフィスが多い。もともと工場だった古い建物なんで中の構造がユニーク。打ち合せ等に行くのが楽しみなビルである。地下鉄バスセンター駅で降りてテクテク歩いて行くと18時よりのオープニングパーティにほぼ定刻どおり着きそうになってきた。

スタート直後だとあんまり人いないかなぁ、ファクトリーのお店でも見て少し時間を潰すか、と思ったけど寺島さんにコメントをもらおうと思ったので人のいない方がいいかなと思いそのままビルまで向かう。手前の信号を待っているとビルの2階が随分にぎわっているところがある。そこが会場。スタートから結構な人が入っている。ひと通り撮影をして、メモをして、お客さんの対応に追われる寺島さんに隙をみてコメントをもらう。

素材は集まったので、僕もパーティを楽しむことにする。今回はお客さん兼でも来ているのだ。何人かのデザイン関係の知人に合い、挨拶をする。いくつかの会社の人と名刺交換をして世間話。パーティの中の他愛もない会話は結構好き。他愛のない中にいろいろな情報がチラチラしていて、おもしろい。薄いようで、濃い粒も含まれているような。一対一であるようで、ないようなコミニュケーション。オフィシャルなのか、オフレコなのかグレーな話の色。素なのか、仕事の顔なのか。アルコールの影響はあるか。いろいろ、いろいろ。別件があったので2時間程度して会場を後にする。ファクトリーの敷地内ではビアガーデンが行われていた。

実際の展示企画。会場の雰囲気について僕のシフトの取材記事をごらんくださいhttp://www.shift.jp.org/ja/archives/2007/09/terashima_design_exhibition.html

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未来恋愛

Code REVIEW
「CODE46」(2003年・イギリス)

出生についていろいろな手段がある近未来社会。そのため恋愛についても法律で制限がある。そんな未来の上海を舞台にパスポート偽造事件を調査する調査員と、調査の中で知り合った女性との出会いのお話。

まず、良いとか悪いとかではなく、アート系の映画だと思う。エンターティメントのという流れには沿ってない。だから、それを期待すると肩透かしだと思う。アート系だと思えば悪くはない。本作は未来都市を描くのに大きなセットやCGを駆使することなく、現実にある建物、場所で未来っぽい所をセレクトして利用している。そういうセンス大好き。他、登場する小道具や設定も気が利いていてオシャレだと思う。

主軸は「未来のラブ・ストーリー」で、主演のティム・ロビンスとサマンサ・モートンは派手すぎず、地味すぎずマッチしている。ただ、多分、意図的なものだと思うのだけど二人が恋に落ちる過程がバッサリ無い感じなんで、そこは残念。きっと、監督の描きたいのは「本人達は魅かれあっても、それを許さない社会」だと思うんで仕方がないのか(ただ、許さないにも理由があり、決して理不尽なものとはいえない。そのあたりのセンスは良い)。でも、「恋の過程」が観る側に感情移入を生んで映画の世界にリアリティを持たせるじゃないかなぁ。ラストには正直生理的に不快感があり「これが未来の恋愛の悲劇」といわれても、うーん僕には難しいです。

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A4サイズのホワイトボード

TOOL

A4サイズくらいのホワイトボードを買ってみた。500円くらいで、黒のペンと、文字を消すクリーナー、マグネットが6個ついている。書くだけではなくチケットとかを張ることもできる。裏面にマグネットシールがついているのでロッカーとかにつけることもできる。僕はパソコンのディスプレイの直ぐそばに立て掛けて使っている。パソコンを使っていると常に目に入る場所だ。

用途としては、あんまり仕事的なことを書くと、それらは僕は手帳に書いているのでホワイトボードには書きたくない。まぁ、仕事リストとか書いておくと手帳を開くより便利だけど、ホワイトボードに大事なコト書くと、肝心な時に見ることができなかったり(出先で知りたくなった時とか)。記録という部分で不安がある。そのあたりは手帳で管理したい。両方に書くという方法もあるけど、それは煩雑な気がする。ただ、緊急な仕事は書いても良いと思う。

結局、僕は普段は、具体的な仕事というよりも、心得や心構えみたいなものを書いている。そういったものがあると、気持ちがダレてきた時に目に入るとモチベーションが保てるような気がする。また、マグネットで好きな写真や、楽しみなイベントのチケット等を張るのもいいかもしれない。僕にとってホワイトボードはメンタルなツールになっている。

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うまい話

WORKS 
「うまい話しなんてないよ」と良く聞く。僕はそんなことはないと思う。うまい話しはある。結構あるんじゃないかな。ただ、大切なのは「うまい話」しというのは、最初のコトの起こりとして先方からメールや電話では、あまり来ないということだ。さらに、その相手がほとんど面識がなかったりすると、うまい話しぽくても、実際はうまくもなんともない話しだったりする。「うまい話し」には自分自身からの仕掛けが必要だ。自分で仕掛けを作るから、自分でコントロールできる。自分でコントロールできない話しは、自分のうまい話しにはならない。

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初心な感じ方

Cd REVIEW
キャスティング・ディレクター(1998・アメリカ)

業界人のひたすらぬるい生活を描いた作品。ハリウッド映画業界のドラマといえば、予想するのは激しい業界の争い、乱れ切った生活など、センセーショナルな展開。でも、本作はそんなものはまったくない。主人公はある程度成功はしている業界人のキャスティング・ディレクター、それに同僚、売れない俳優、売春婦、居着いた少女らが、主人公の家でドラッグや酒をやりながら「恋愛うまくいかないかなー」といったやたらこまかい話を延々とするだけ。仕事のシーンなどほとんどなし。売春婦や、居着いた少女もまったくお色気として機能していないのが、とっても良いし、そのあたりが本作のポイントだと思う。2時間以上観た後も「何だったのかなー」という感想なのだけど、不思議にダルい会話のシーンがまた観たくなる。2回目からはひとり自宅で、少々別のコトを考えながら観たりすと楽しそうな。ふと、感じたのは初心(うぶ)という感情はとっても大切なこと。

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